■今回取り上げる話
今回取り上げるのは、『ウルトラQ』「宇宙指令M774」である。
この作品は、単なる怪獣出現を描いたエピソードではない。
ここで描かれているのは、
「軍事的警告による介入」
である。
戦争や安全保障では、外部勢力が必ずしも直接戦闘へ参加するとは限らない。
時には、
・警告活動
・情報提供
・監視活動
・軍事支援
・情報提供
・監視活動
・軍事支援
などを通じて、間接的に介入する場合も存在する。
『宇宙指令M774』からは、そうした問題を見ることができる。
■今回のテーマ
外国介入には、さまざまな段階が存在する。
それは単なる全面戦争だけではない。
国際政治学者 B・デュネル は、外国介入には、直接戦闘だけではなく、軍事支援や警告活動など、多様な段階が存在することを論じている。
現実の国際政治でも、国家は必ずしも直接参戦するとは限らない。
時には、
・軍事顧問派遣
・情報共有
・軍事警告
・防衛支援
・情報共有
・軍事警告
・防衛支援
などによって、他国の安全保障へ関与する場合がある。
つまり介入とは、必ずしも「戦うこと」だけを意味するわけではないのである。
そして、こうした問題はウルトラシリーズにも描かれている。
■ストーリー
由利子は、豪華客船クイーン・パール号の甲板上で、ルパーツ星人ゼミと名乗る声から警告を受ける。
その内容は、キール星から怪獣ボスタングが地球へ侵入したというものであった。
しかし、由利子の話を万城目たちは信じなかった。
その後、ゼミは地球へ飛来し、一条喜世美という人間の姿で万城目たちの前へ現れる。
そして再び、ボスタングの脅威について警告を行う。
ゼミは、宇宙指令M774によって地球防衛を行っていた宇宙人であった。
■現実世界の話
このような問題は、現実世界の国際政治でも見ることができる。
冷戦期には、アメリカやソ連が、軍事顧問団や情報提供を通じて他国へ関与する場合が存在した。
また現代でも、国家は、
・軍事情報共有
・早期警戒システム
・防空監視
・共同演習
・早期警戒システム
・防空監視
・共同演習
などを通じて、他国の安全保障へ介入している。
たとえばNATOでは、加盟国間で警戒監視や軍事情報共有が行われている。
つまり現実の世界でも、戦争へ直接参加しなくとも、安全保障へ関与する方法は数多く存在しているのである。
■この話の意味
『宇宙指令M774』からは、
「軍事的警告による介入」
を見ることができる。
この回で重要なのは、ルパーツ星人が地球側当事者ではない点にある。
彼らは地球国家そのものではない。
しかし、怪獣侵入を警告し、地球防衛へ関与している。
つまり描かれているのは、単なる怪獣事件ではない。
それは、
「外部勢力による安全保障介入」
なのである。
『宇宙指令M774』は、戦争や安全保障において、警告や情報提供もまた重要な介入形態となりうることを描いた作品として理解することができるのである。