■今回取り上げる話
今回取り上げるのは、ウルトラセブン 「北へ還れ」である。
この回は、カプセル怪獣ウィンダムがセブンへ襲いかかる展開で知られている。
また、制作費を抑えるため、新怪獣ではなく既存怪獣を活用した作品としても有名である。
また、制作費を抑えるため、新怪獣ではなく既存怪獣を活用した作品としても有名である。
しかし本作で重要なのは、単なる怪獣暴走ではない。
本来セブン側の戦力であるウィンダムが、敵によって操られ、セブンへ向かう。
ここで描かれているのは、
「味方から敵へ転化する戦力」
である。
国際政治では、味方と敵の関係は固定されているとは限らない。
国家や集団は、
・国益
・安全保障
・力関係
・安全保障
・力関係
などによって関係を変化させる場合がある。
『北へ還れ』からは、そうした問題を見ることができる。
■今回のテーマ
国際政治では、味方と敵の関係は固定されているとは限らない。
国家や集団は、
・国益
・安全保障
・力関係
・安全保障
・力関係
などによって、協力関係から敵対関係へ転化する場合がある。
政治学者 ハンス・モーゲンソー は、国家は道徳や友情ではなく、
「国益」
によって行動すると論じた。
つまり国際政治では、
「永遠の味方」
も、
「永遠の敵」
も存在しない。
状況や利害関係の変化によって、味方だった存在が敵へ変わる場合もあるのである。
そして、こうした問題はウルトラセブンにも描かれている。
■ストーリー
北極圏で異常事件が発生する。
調査へ向かったセブンは、カナン星人の存在を知る。
しかしその中で、カプセル怪獣ウィンダムが、カナン星人によって操られてしまう。
本来ウィンダムは、セブン側の戦力であった。
しかしカナン星人によって支配された結果、セブンへ襲いかかる存在へ変わってしまう。
つまりこの回では、
「味方戦力の敵化」
が描かれているのである。
やがてセブンは、ウィンダムを止め、カナン星人との戦いへ向かう。
■現実世界の話
このような問題は、現実世界の国際政治でも見ることができる。
たとえば第二次世界大戦前、ドイツとソ連は独ソ不可侵条約を結び、一時的協調関係にあった。
しかし後にドイツはソ連へ侵攻し、両国は全面戦争へ突入する。
また冷戦期、アメリカはソ連に対抗するため、アフガニスタンの反ソ連勢力を支援した。
しかし後に、その一部勢力はアメリカと敵対する存在へ変化していった。
このように国際政治では、
「味方だった存在が敵になる」
場合が存在するのである。
■この話の意味
『北へ還れ』からは、
「味方から敵へ転化する戦力」
を見ることができる。
この回で重要なのは、ウィンダムが、単なる暴走ではなく、カナン星人によって敵戦力化されている点にある。
本来味方側であった戦力が、支配や関係変化によって敵へ転化してしまう。
つまり描かれているのは、単なる怪獣暴走ではない。
それは、
「味方と敵の関係が反転する国際政治の不安定さ」
なのである。