■今回取り上げる話
今回取り上げるのは、ウルトラQ「バルンガ」である。
これまで見てきたように、戦争や対立の原因には、
・領土
・資源
・支配
・価値観の違い
・資源
・支配
・価値観の違い
など、さまざまなものが存在する。
しかし時代によって、
「何が最も大きな脅威として認識されるか」
は変化する。
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の初期シリーズには、
「人類文明そのものが危機を生み出す」
というテーマを見ることができる。
『バルンガ』からは、そうした問題を考えることができる。
■今回のテーマ
戦争や対立の原因については、多くの研究者がさまざまな議論を行ってきた。
J・F・フェーラーは、戦争の原因には、
・生物的原因
・心理的原因
・戦略的原因
・心理的原因
・戦略的原因
などがあるとしながらも、機械文明の時代においては、財政や経済が重要な原因になると述べている。
また一方では、
「近代文明そのものが新たな危機を生み出す」
という見方も存在する。
現実世界においても、
・公害問題
・環境破壊
・温暖化
・核問題
・環境破壊
・温暖化
・核問題
など、人類の発展そのものが危機につながる場合があった。
そして、こうした問題は『ウルトラQ』や『ウルトラマン』にも数多く描かれている。
■ストーリー
土星ロケット「サタン1号」が海へ墜落した。
原因は、謎の生物バルンガによって燃料を吸い取られたためだった。
バルンガは、あらゆる動力やエネルギーを吸収しながら成長していく存在であった。
そして東京上空へ現れたバルンガは、都市のエネルギーを吸収しながら巨大化していく。
作中で奈良丸博士は、
「バルンガは自然現象であり、人類の文明に対する神の警告である」
と語っている。
ここで重要なのは、バルンガが単なる怪獣として描かれているわけではない点である。
バルンガは、人類文明が生み出した巨大なエネルギー社会そのものに反応し、それを吸収しながら成長していた。
つまりこの作品では、
「文明の発展そのものが危機を招く」
という構図が描かれているのである。
■他にも存在する「文明への警鐘」
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』には、文明や環境問題と結びついた怪獣がしばしば登場している。
たとえば、『東京氷河期』に登場するペギラは、南極の温暖化によって移動を始めた存在として描かれている。
また、『大爆発5秒前』では、ラゴンが原爆の放射能によって巨大化していた。
さらに、『沿岸警備命令』に登場するゲスラは、東京湾の汚水によって巨大化した生物であった。
このように、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』には、
・環境破壊
・公害
・核問題
・文明化による生態系の変化
・公害
・核問題
・文明化による生態系の変化
など、人類文明そのものが怪獣を生み出しているかのような描写が存在しているのである。
■現実世界の話
このような問題は、現実世界においても見ることができる。
近代文明は、人類に大きな発展をもたらした。
しかしその一方で、
・大気汚染
・海洋汚染
・森林破壊
・温暖化
・核兵器
・海洋汚染
・森林破壊
・温暖化
・核兵器
など、新たな危機も生み出してきた。
つまり、人類は自然を克服しようとする中で、逆に新たな脅威を作り出してしまう場合があるのである。
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の初期シリーズには、そうした時代の不安が反映されていると見ることもできる。
■この話の意味
『バルンガ』は、もちろん、
「謎の怪獣と人類との戦い」
として楽しめる作品である。
しかしその一方で、
「文明の発展とは何か」
「科学技術は本当に人類を幸福にするのか」
「人類は自然とどう向き合うべきなのか」
「科学技術は本当に人類を幸福にするのか」
「人類は自然とどう向き合うべきなのか」
という問題を考えさせる部分も存在している。
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の初期シリーズでは、人類の敵は単なる怪獣ではなく、
「人類自身が生み出した危機」
として描かれている場合もあるのである。
また、その後の『ウルトラセブン』では、宇宙人による侵略や安全保障問題が前面へ出てくるようになる。
その意味で、ウルトラシリーズは、時代ごとの不安や脅威の変化を映し出していたとも言えるのである。