■今回取り上げる話
今回取り上げるのは、ウルトラマン「禁じられた言葉」である。
これまで見てきたように、国家や集団は、
・生存
・安全保障
・資源確保
・安全保障
・資源確保
など、さまざまな利益のために行動する。
しかし国家の中には、単に自国を守るだけではなく、
「他国を従わせ、秩序そのものを支配しようとする」
場合も存在する。
国際政治において、このように他国に対して強い影響力を持ち、政治や経済の秩序形成を主導することを、
「覇権」
と呼ぶ。
『禁じられた言葉』からは、そうした問題を連想させる部分を見ることができる。
■今回のテーマ
政治学者 H・モーゲンソーは、帝国主義とは、現在の力関係を変え、自国の力をさらに拡大しようとする政策であると説明した。
そしてその最終的な形として、
・地域的優勢
・大陸的帝国
・世界的覇権
・大陸的帝国
・世界的覇権
などが存在するとした。
覇権とは、単に強い国になることではない。
国際社会の政治や経済の秩序そのものを主導し、他国に大きな影響を与えることである。
現実世界においても、
・ナポレオン戦争
・第一次世界大戦
・第二次世界大戦
・米ソ冷戦
・第一次世界大戦
・第二次世界大戦
・米ソ冷戦
などは、覇権をめぐる争いとしての側面を持っていた。
つまり国家は、ときに単なる防衛ではなく、
「世界や地域の秩序そのものを主導すること」
を目指して争う場合があるのである。
そして、こうした問題を、ウルトラシリーズにもある程度読み取ることができる。
■ストーリー
メフィラス星人は、地球侵略を企む宇宙人である。
しかし彼は、他の侵略宇宙人とは少し異なっていた。
メフィラス星人は、自ら巨大な軍隊を率いて地球へ攻め込むのではなく、地球人との交渉や心理的圧力を利用して地球を支配しようとしていたのである。
さらに作中では、
・バルタン星人
・ケムール人
・ザラブ星人
・ケムール人
・ザラブ星人
などの存在を見せつけ、地球人を威圧していた。
この描写については、メフィラス星人が実際に彼らを従えていたのか、それとも幻影であったのかについて議論がある。
そのため、宇宙規模の勢力を本当に形成していたかどうかを断定することはできない。
ただ少なくとも、メフィラス星人が、
「他者を従わせる存在」
として描かれていたことは確かである。
また、彼は単なる武力侵略ではなく、地球人が自ら従う形で支配を成立させようとしていた。
この点は、単なる侵略者というよりも、
「秩序そのものを支配しようとする存在」
を連想させる。
その意味でメフィラス星人には、覇権国家的な性格をある程度見ることができるのである。
■他にも存在する「支配」
ウルトラシリーズには、他にも強い支配欲を持つ存在が登場している。
たとえば、バド星人は自らを
「宇宙の帝王」
と名乗っていた。
また、『小さな英雄』に登場するジェロニモンは、倒された怪獣たちを復活させ、大軍勢によって地球を攻撃しようとしていた。
もちろん、これらを現実世界の「覇権国家」と完全に同じものとして扱うことはできない。
しかし、
・他者を従わせようとする
・広い勢力圏を築こうとする
・秩序形成を目指す
・広い勢力圏を築こうとする
・秩序形成を目指す
といった点に着目すると、覇権をめぐる問題を連想させる部分を見ることはできる。
■現実世界の話
このような問題は、現実世界の国際政治においても見ることができる。
歴史上、多くの国家は、自国の安全を守るだけではなく、
「他国に対する優位」
を求めて行動してきた。
たとえば、ナポレオン戦争では、フランスがヨーロッパ全体に対する支配力を拡大しようとし、それにイギリスなどが対抗した。
また、第一次世界大戦や第二次世界大戦では、ドイツがイギリス中心の国際秩序へ挑戦した。
さらに冷戦時代には、アメリカとソ連が、それぞれ自らの政治・経済体制を世界へ広げようとして対立した。
政治学者 L・デヒオは、ヨーロッパの歴史には、
「大陸勢力が世界支配を目指し、それを海洋勢力が阻止する」
という構造が繰り返し存在していたと説明している。
つまり覇権争いとは、単なる国同士の争いではなく、
「世界や地域の秩序を誰が主導するのか」
をめぐる争いでもあるのである。
■この話の意味
『禁じられた言葉』は、もちろん、
「ウルトラマンとメフィラス星人の対決」
として楽しめる作品である。
しかしその一方で、
「支配とは何か」
「覇権とは何か」
「秩序を主導するとはどういうことか」
「覇権とは何か」
「秩序を主導するとはどういうことか」
を連想させる部分も存在している。
メフィラス星人は、単に暴力で地球を攻撃するのではなく、
「地球人を従わせること」
によって支配を成立させようとしていた。
そこには、単なる侵略者とは異なる、
「秩序形成を目指す存在」
としての特徴を見ることもできるのである。