この記事は、前日に公開した記事を、子どもでも読める形で書き直したものです。
ウルトラセブン の物語を手がかりに、
「どうして強い国は、自分たちの力や立場を守ろうとするのか」
ということを、いっしょに考えてみましょう。

■今回取り上げる話

今回取り上げるのは、ウルトラセブン の「プロジェクト・ブルー」です。
国どうしの争いは、
・自分たちが生き残るため
・国を守るため
に起こることがあります。
でも、それだけではありません。
国は時々、
「自分たちは強い国だと思われたい」
「一番えらい立場でいたい」
と考えることもあります。
このお話には、そんな問題を考えさせる部分があります。

■今回のテーマ

国どうしの争いは、
・生き残るため
・国を守るため
だけで起こるわけではありません。
時には、
「もっと強い国として認められたい」
「世界の中心でいたい」
という気持ちが、争いにつながることもあります。
また、すでに強い国が、
「自分たちの強い立場を守りたい」
と考え、将来ライバルになりそうな相手を警戒することもあります。
「プロジェクト・ブルー」に出てくるバド星人にも、そんな考え方を見ることができます。

■ストーリー

地球防衛軍は、「プロジェクト・ブルー」という計画で、地球と月の間に特別なバリアを作っていました。
そこへ、バド星人の円盤が引っかかります。
バド星人は、自分たちを
「宇宙の帝王」
と呼んでいました。
そして、自分たち以外の知的生命体を認めませんでした。
彼らは、かつて冥王星を滅ぼしていて、今度は地球を爆破しようとしていたのです。
ここで大事なのは、バド星人が単に地球の資源を欲しがっていたわけではない、ということです。
彼らは、
「自分たち以外に強い文明があってはいけない」
と考えていたように見えます。
つまり、
「宇宙で一番強い存在でいたい」
と思っていたのです。

■バド星人の考え方

国どうしの争いでは、
「自分たちはもっと認められるべきだ」
という不満が原因になることがあります。
でも、バド星人は少し違います。
彼らは、すでにとても強い力を持っていました。
だからこそ、
「将来、自分たちを脅かしそうな相手」
を早いうちに消そうとしていたようにも見えます。
地球人がもっと発展して、自分たちと同じくらい強くなることを警戒していたのかもしれません。
つまりバド星人は、
「宇宙の帝王としての立場」
を守ろうとしていた、と考えることもできるのです。

■現実世界の話

こうした問題は、現実の世界でも見られます。
たとえば、ベトナム戦争のとき、アメリカはベトナムに深く関わりました。
これについては、
「本当に国を守るためだけだったのか」
と考える学者もいました。
つまり、
「世界で一番強い国としての立場」
を守ろうとしていたのではないか、という考え方です。
国は、
「生き残るため」
だけではなく、
「強い国としての立場を守るため」
にも争うことがあるのです。

■この話の意味

「プロジェクト・ブルー」は、もちろん、
「悪い宇宙人と戦う話」
として楽しめる作品です。
でもその一方で、
「強い立場にいる者が、その地位を守ろうとして他者を排除する」
という問題も描いているように見えます。
バド星人は、
「自分たちだけが宇宙の支配者でいたい」
と考えていました。
だから、地球のような新しい文明を認めようとしなかったのです。
『プロジェクト・ブルー』は、
「国は、生き残るためだけではなく、“強い国であり続けたい”という理由でも争うことがある」
ということを考えさせてくれる作品なのかもしれません。
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