この記事は、前回公開した記事を、子どもでも読める形で書き直したものです。
今回は、『ウルトラマン』「遊星から来た兄弟」を取り上げます。
■今回取り上げる話
今回取り上げるのは、『ウルトラマン』「遊星から来た兄弟」です。
このお話は、にせウルトラマンが登場することで有名です。
しかし、このお話で描かれているのは、単なる変身や戦いではありません。
ここで描かれているのは、
「自分で問題を起こし、自分で解決して信頼を得ようとする作戦」
です。
世の中では、困っている人を助けることは良いことです。
でも、もしその人が最初に問題を作った本人だったらどうでしょうか。
「遊星から来た兄弟」からは、そうした問題を見ることができます。
■今回のテーマ
困ったことが起きたとき、それを助けてくれた人に感謝するのは当たり前です。
例えば、
- 火事を消してくれた人
- 困っている人を助けた人
- 危険から守ってくれた人
は立派な人だと思われます。
でも、世の中には、
- 問題を作る
- それを解決する
- 信頼を得る
という方法で人をだまそうとする場合もあります。
昔、マフィアと呼ばれる犯罪組織の中には、
「この町は危険だから守ってあげる」
と言ってお金を取る者たちがいました。
ところが、その危険は実は自分たちが作り出していた場合もあったのです。
つまり、
危険を作る人と、助ける人が同じ人物だった
のです。
「遊星から来た兄弟」で描かれているのも、これとよく似た問題です。
■ストーリー
ある夜、東京一帯が放射能を含んだ危険な霧に包まれてしまいます。
科学特捜隊が調査をしていると、巨大な宇宙船が現れ、その霧をあっという間に消してしまいました。
宇宙船から現れたのはザラブ星人です。
ザラブ星人は、
「ザラブとは兄弟という意味です」
と言い、自分は地球人の味方だと話します。
みんなは、
「地球を助けてくれた宇宙人だ!」
と思いました。
ところが、ハヤタだけは何かおかしいと感じます。
調べていくうちに、放射能の霧は自然に発生したものではなく、ザラブ星人が作り出したものだったことが分かります。
ザラブ星人は、
自分で危険な霧を発生させ、
自分でそれを消し、
みんなの信頼を得ようとしていたのです。
さらに彼は、にせウルトラマンに変身して人々を混乱させます。
すべては地球を支配するための計画だったのでした。
■現実世界の話
現実の世界でも、
「問題を解決した人」
が信頼を集めることがあります。
それ自体は悪いことではありません。
しかし、
その問題を誰が作ったのか
を考えることも大切です。
歴史の中には、危機や混乱が権力を強めるために利用された例もあります。
だからこそ、
「助けてくれたから良い人だ」
とすぐに決めつけるのではなく、
何が起きたのかを冷静に考えることが大切なのです。
■この話の意味
『ウルトラマン』「遊星から来た兄弟」は、
「助けてくれる人が本当に信用できる人なのか」
を考えさせてくれるお話です。
ザラブ星人は、
困っている地球人を助ける救世主のように見えました。
しかし実際には、
その危険を作り出した本人でした。
私たちは誰かに助けてもらうと、その人を信頼したくなります。
でも、
「誰が助けてくれたのか」だけではなく、「なぜその問題が起きたのか」
も考えることが大切です。
ザラブ星人の作戦は、
見た目や言葉だけで相手を信じる危険性を教えてくれているのかもしれません。