この記事は、前回公開した記事を、子どもでも読める形で書き直したものです。
ウルトラセブンの物語を手がかりに、
「なぜ戦争には、別の国や第三者が関わってくるのか」
ということを、いっしょに考えてみましょう。
■今回のテーマ
今回取り上げるのは、『ウルトラセブン』の
・「ウルトラ警備隊西へ」・「闇に光る目」
です。
この2つのお話は、ただ宇宙人と戦うだけの物語ではありません。
ここで描かれているのは、
「外国介入」
という問題です。
戦争では、戦っている当事者だけではなく、別の国や第三者が関わってくる場合があります。
たとえば、
・味方として助ける・戦争を止めようとする・話し合いを仲立ちする
など、いろいろな形があります。
しかし、こうした介入は、いつもうまくいくとは限りません。
時には戦争を止めることもありますが、逆に争いを大きくしてしまう場合もあるのである。
■ストーリー① 「ウルトラ警備隊西へ」
地球は、暗黒星と呼ばれるペダン星へ観測ロケットを送り込みます。
しかしペダン星人は、それを侵略準備だと思い込み、地球への攻撃を始めます。
地球防衛軍も新兵器を開発し、戦いはどんどん激しくなっていきます。
その中でダンは、ペダン星人に停戦を提案します。
その内容は、
「地球側が新兵器開発をやめる代わりに、ペダン星人も地球から撤退する」
というものでした。
つまりダンは、ただ戦うのではなく、話し合いによって戦争を終わらせようとしていたのである。
しかし交渉はうまくいかず、戦いは続いてしまいます。
■ストーリー② 「闇に光る目」
一方「闇に光る目」では、アンノン星人との衝突が起きます。
アンノン星人は、地球人の探査行動を強く警戒していました。
セブンは、武力で押さえつけるのではなく、
「地球人に悪意はない」
ということを一生けんめい説明します。
その結果、アンノン星人は地球を去り、戦争は起きずに終わるのでした。
こちらでは、セブンの介入によって争いが防がれたのである。
■現実世界の話
このようなことは、現実世界でも起きています。
たとえば戦争では、別の国が助けに入ったり、仲直りをさせようとしたりする場合があります。
しかし、その介入によって戦争が長引いてしまうこともあります。
逆に、話し合いによって争いが終わる場合もあります。
つまり外国介入とは、
「戦争を止める場合」
もあれば、
「戦争を大きくしてしまう場合」
もあるのである。
■この話の意味
『ウルトラ警備隊西へ』と『闇に光る目』からは、
「外国介入」
の難しさを見ることができます。
「ウルトラ警備隊西へ」では、ダンの仲介でも戦争は止まりませんでした。
しかし「闇に光る目」では、セブンの説得によって争いは防がれています。
つまり、第三者が入れば必ず平和になるわけではないのである。
『ウルトラセブン』は、
「戦争を止めることは、とても難しい」
ということも描いているのかもしれません。